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インナーチャイルド

​自分の本来の姿とは

インナーチャイルドは、幼い頃の心の傷を癒していく療法です。

 

本来子どもとは自由に振る舞い、正直で、すぐ怒り、すぐ泣き、すぐ笑い、わがままだって言うし、楽しいことが大好きです。

 

自分らしく振る舞うことや自分に正直に生きることが難しいと感じたら、インナーチャイルドに「こんにちは」とご挨拶を。

自分の中の小さな自分の言いたかったこととは一体何でしょう。

小さな声に、ちょっぴり耳を傾けてみませんか。

Jさん  女性

幼い頃住んでいた家の庭に、小さな女の子がいた

その子は、ご機嫌で庭の木を縫うように歩いている。

こんにちは、と話しかけると「誰?」というような顔で首をかしげた。

小さな自分と姿形は違うけど、この子が私のインナーチャイルド。

痩せっぽちで飄々とした印象、可愛い顔をしている。

そこに、近所のヒステリーで有名なおばちゃんがやってきた。

「お宅の子がうちの子に変なものを食べさせた」

「うちの子は体が弱いのに、どうしてくれるのか」

ものすごい剣幕だった。

それを聞いてお母さん、ただ平謝りしてる。

チャイルドはびっくりして、体はこわばり思考停止、フリーズしている。

毎年、庭の姫りんごがいつできるか観察して、熟したら食べる。

酸っぱいけど好き。

それを、近所のSちゃんと二人で食べた。

それに対する苦情だった。

今の自分も、人に上手く言葉で伝えられない。

心の中にフリーズした部分があったからなのか。

チャイルドに「もう大丈夫だよ」と言うと、しょんぼりしながら少しずつ話し始めた。

「ヒステリー、やだ」

「姫りんごがそんなに変なものだったなんて知らなかった」

「私の好きなものは変なもの」

「そんなことない、あなたの好きなものは素晴らしいものだよ」

そう言ったら、ニコニコしながらチャイルドが自分の手の上に何かを置いた。

姫りんごだった。

それを見た途端、涙が溢れた。

自分の大好きなものは、変なものなんかじゃない。

否定され、好きなものを否定的に見るようになった。

変な自分には何もする権利もない、そんなふうにも思っていた。

姫りんごをかじって「美味しいね」と言ったら

チャイルドは「そうでしょう?」って、得意げな顔をした。

《感想》

セッション後3日くらい、姫りんごを思い出すと涙が出ました。

​幼い自分がどれほどショックを受けていたのかがよくわかりました。

この出来事は覚えていましたが、大したことないとさえ思っていました。

人に言葉を伝えることも、最終的には避けては通れずストレスになっていました。

好きなものがあるのに、なかったようにしていたと思います。

これからは堂々と「好きなものは好き」と言える自分でありたいです。

チャイルドは幼い頃の自分とは全然違った姿で驚きましたが、あれが本来の自分の姿と言われれば嬉しいし、大事にしたいと思いました。

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