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前世退行

​先入観は横に置いて

この記憶が真実か否か、どうか判断せずにいただきたいのが前世の世界。

イメージの中、時間を遡り見えてくる風景、そしてそこであった出来事とは。

同じ魂なのに違う姿の当時の自分が一体何を感じ、何をやり残し、何を得たのか。

ご自身の魂の学び、人とのご縁、今の人生における課題とは。

深い部分に操られている理由や繰り返す問題パターンを知ることで、ステップアップにつながっていきます。

Tさん  女性

森の中、少女が一人悲しそうに立っていました。
ぼろぼろの服に裸足、伸びっぱなしの黒い髪、舞台は明治時代の日本です。

 

この少女は緑色の目を持ち、西洋人のような顔つきをしていました。
父親は西洋人、母親は日本人。

父親はこの子が生まれる頃には日本から去っており、母親は外国人嫌いの近所の人たちからいじめられていました。
母親は思いつめ、そして赤ん坊だったその子を捨てました。

家から遠く離れた雑木林の中、たまたま通りかかった男性が赤ん坊を見つけて拾い、その後はその男性に育てられました。

ところが10歳くらいの時に家を追い出されてしまいます。
「出て行け!!」火かき棒を振り回し男性が怒鳴ります。
何があったのか、少女はわけもわからぬまま家を飛び出し走りました。

もう帰れないと森の中、落ちている木を集めて作った雨除けの中で暮らし始めました。
そして食べ物を集め、水を汲み、小さなその子はたった一人で生きていきます。
「誰か来ないかな」

人里離れた場所で、考えて、考えて…

考えることに飽きたら食べ物を探しに行く、という日々を送りました。

数年後のある日、森の中で一頭の犬と出逢いました。
ずっと一人でしたからとても喜び、犬と一緒に暮らし始めました。
その後十数年犬と暮らしましたが、やがて犬は死期を迎えます。

犬がいなくなってからは物思いにふけるようになり
「犬も、お母さんも、みんないなくなる」
「どうしていなくなるのか」

「どうして自分はいなくならないのか」

「いなくなるのが自分ならいいのに」

「どうして自分は消えてしまわないんだろう」


一人になったら考えが止まらず、何年も何年も考え続け、そして森の中で一人その女性は亡くなりました。

最後に、前世の女性が現在のご自身に向けてこう言いました。

「もう、考えなくてもいいんじゃないかな」

 

【Tさんより】

後で、セッションの内容を思い出して泣きました。
現実に向き合うことが嫌だったのに今は「ちゃんとやろう」という気持ちになります。
今までいくら考えまいとしても考えが止まらなかったのに「考えるのはやめよう」と切り替えることができます。
不思議ですが、劇的に考え方が変わりました。

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