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あばれるくん

  • カトウ
  • 2017年7月2日
  • 読了時間: 3分

※この物語は、インナーチャイルドセッションを元にしたフィクションです。

新しい仕事をし始めた。

希望に合った好条件、こんな職場、めったに見つからない。

そう思っていた。

それなのに、働き始めた途端、心がザワつく。

感じるのは、「ちげーし!」って声。

なんで???

ここ辞めたら、他のどこで仕事すればいいっていうの?

目の前に、小さな扉があった。

小人のおうちの扉みたいなサイズ感。

どう考えても、自分が入れる大きさじゃない。

中に誰かいるかも。

呼んでみた。

すると、バーン!と勢いよく扉が開き、小さな子どもが飛び出してきた。

泥まみれの、やんちゃそうな男の子だった。

その名も、『あばれるくん』

「ちげーし」って言っていたのは、あなたなの?

仕事、やるべきことと違ってるの?

ですね。

だって、違うからね。

仕事、暴れられない。

静かだし。

暴れたいの。

あんたのちっちゃいときから中にいて、いなくなったり、戻ったりしてた。

おととしより前は、声が届かないから諦めてたけど

声が届くようになったから、最近はずっといた。

最近、激しく暴れた。

でもなんか、暴れすぎた。

んで、疲れた。

お付き合いする男の人がやんちゃだったのは、自分と合ってたから。

やんちゃだから、やんちゃが好き。

だけど、それを自分で塞いでいる。

親とか世間から、いろいろ言われたからね。

自分を満たしていれば、暴れないよ。

キャッキャするのが好きなのに、そうしないから、暴れる。

困らせたくはないんだけど、あまりにも我慢する。

それだけじゃない。

我慢してるのが、わかってないし、気づいてない。

我慢が溜まりすぎてMAXになったとき、気持ちがモヤモヤしたり、体調を崩したりする。

あんたに限界をわからせるために、「オイ!」って呼ぶ。

モヤモヤとか、体調崩すのは、自分が出してるサイン。

それは、人情でそうしてる。

自分の限界を知ってほしいんだよ。

楽しいことが見つかったら、人目を気にしないで、無邪気に楽しんで。

思いは、ストレートに表現して。

「楽しい」が見つかったら、自分も一緒に共感するからね。

そういうサインを送るから。

あんたには、そういう時間が必要。

だって、そういう人なんだから。

じゃーね!!

そう言って、泥まみれの『あばれるくん』は、勢いよく小さなドアの中に消えていった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

セッション中

「あなたのこと、あばれるくん、って、呼んでもいい?」

って聞いたら

「いーよー」

と、あっさり快諾してくれました。

インナーチャイルドって、みーんな素直なんですよネ。

一見、乱暴者。

でも、人情の厚さは人一倍。

暴れる行為にも、ワケがある。

Aさん、あばれるくんと仲良く…(・ω・`*)ネ♡

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