長年に渡る愛憎劇
それは、誰の中にもあって
男女関係よりも、親子間の愛憎劇
実は、これが一番多いんじゃないかな。
親に寄せる思い。
話を聞いてくれなかった。
やりたくもない規範を押し付けられた。
人と比べられた。
ほしいものを買ってくれなかった。
叩かれたり、怒鳴られたりした。
ブサイク呼ばわりされた。
やりたいと思っていることを否定された。
大好きなのに、一緒に笑いたいのに
ねぇ、どうして?
ねぇ、お父さん、お母さん。
否定しないで、僕を、私を、一人の人間と認めてほしい。
インナーチャイルドの親に寄せる愛は
一途で、健気で、希望に満ちあふれていて
大人のとはちょっと違う。
小さなその子の愛いっぱいの望みが
否定されることを繰り返し、どんどんしぼんでいく。
やがて、愛憎に変わる。
苦しかったし、悲しかったし、腹が立ったし
でもね、その経験は全部ムダじゃなかった。
だって、小さなその子が大人になった今
当時叶えられなったことの殆どは、自力で叶えられる。
それくらいの知恵や経験を積んでいる。
昔より、格段に賢くなって
持ち前の個性を表現する方法を考えられる。
今は、話を聞いてくれる人、見つけられる。
「やりたいこと」「やりたくないこと」の選別もできる。
ほしいものは、自分で買える。
暴力的な人からは、逃げられる。
見た目だけじゃない美しさを見つけられる。
誰からの干渉も受けない強さだって、あるかもしれない。
愛憎の末、子ども目線で見た世界はとても輝かしい。
怒って、嫌って、憎んだからこそ見える世界。
だから、憎しみを持って生きている自分がダメだ、なんて思わなくていい。
「憎い」の先を、ちゃんと見てあげればいい。
勇気を出して、あなたの中にある愛憎に向き合えたら
きっと、今よりずっと元気になるから。