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カトウ

足引っ張って何が悪い?


サブパーソナリティセッションでよく出てくる

「足を引っ張る人格」

これに関して誤解が生まれているかもな、と思った。

やたら怒っている人格とか

悲しんでいる人格とか

イタズラみたいなことをする人格とか

セッションで、そういうネガティブなサブパーソナリティと直面後

「こいつのせいで自分がこうなった」という誤解。

サブパーソナリティが心をざわめかせるのは

その人格なりの言い分があるから。

サブパーソナリティの発する言い分を無視し続けて

それでも本人があまりにも訴えに気付かないから

結果、足を引っ張っているような

本人が「苦しい」と思うような状態に陥らせて

そうして、サブパーソナリティは気付かせようとしている。

それは、

「このままではいけないよ」

「自分を無視していることに気付いてほしい」

「こんなふうにしたら、きっと楽になる」

という愛からそうしている。

ただそれだけのこと。

苦しいのは要するに

自分の声を無視することから発展した、自業自得。

だから、サブパーソナリティのせいじゃない。

他人のせいにするみたいに

「怒っている人格のせいで自分が苦しい」

と思っているのなら、それは違う。

サブパーソナリティは、自分と違う者ではない。

自分自身、己の一部、同じ魂。

サブパーソナリティにはちゃんとした理由があって

愛をもって訴えてくれているというのに

そのせいにするということは

自分の親切な言葉を真っ向否定し、自分自身の存在を消し去る行為にあたる。

自分を否定し、自分を無視するのと同じこと。

「こいつのせい」という解釈で終わってしまったら、また自分を無視するようになっちゃうよ。

「足を引っ張っていたのには、訳があるんだ」

「自分はそこに気付いていなかったんだ」

「この言葉を受けて、これからはこうしていこう」

って、ちゃんと自分の中で噛み砕いて解釈できたらいい。

「自分の知らなかった自分の言い分があった」って思えて

そして、その言い分に素直に従えればいい。

そうすれば、自分自身を無視することにはならない。

他人には「ごめんなさい」って言えるのに

自分には「ごめんなさい」って言えない。

「自分を無視している」って気付けたら

「今まで無視しちゃってごめんなさい」って、ちゃんと自分に謝ろう。

「自分の中に闇があるから」とか「黒い自分」ってのも同じ。

闇を、黒さを、悪者に仕立てあげてはならない。

闇と光は、表裏一体、元々一つのもの。

どちらもあるから、闇も光も認識することができる。

闇だけ排除しようとするは、自然の法則に反する。

夜を排除して昼だけの世界になるなんてことがないのと同じく

まず、ありえないことだと思っていい。

闇があったら光を当てればいい。

真っ暗な中照らしたら、ちゃんとそれは見える。

思っているほど黒くないし、もしかしたら意外と美しいものなのかもしれない。

自分を無視し続けたら、次は他人のことも無視するようになるんだよ。

自分に親切にできなければ、他人にも親切にすることはできない。

上っ面だけの親切を装っていたら、人間関係、崩壊しちゃうよ。

大事な人がいて、「みんなで一緒に笑っていたい」、そう思うのなら

まずは、自分を無視することをやめてみよう。

あるサブパーソナリティが、こう言った。

「足を引っ張って何が悪い??お前がわからず屋過ぎんだよ!!無視すんじゃねーよ!!」

いつまで自分自身とイタチごっこを続けるのか。

引っ張り合いが、ずっと続いたら疲れちゃうよ。

サブパーソナリティの訴えは、親切からそうしているのだから

ちゃんと、素直に自分の話を聞こうね。

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