→→→前回の続きです。
2つ前の投稿、『自己犠牲と被害者意識』
ここに登場するAさんのセッションは
『保護者』と『子ども』
この二人の副人格との対話でした。
Aさんの中の『保護者』は
何代も前の前世で出来上がった副人格で
その発端は
傷つきすぎた『子ども』=インナーチャイルド
の保護が目的でした。
潜在意識の深いところで
自己防衛のために出来上がった『保護者』というシステムは
長年にわたり、何よりもチャイルドの安全を優先し
秩序ある世界や安定した環境を求め
守るべきものを守る、それが保護者の役割と
頑なに心の中の『子ども』を守り続けてきました。
同じくそれによって
Aさんの心も守られてきました。
現実世界でもそうですが
子どもが小さいうちは、保護者の守りが当然必要です。
だけど保護者が、時がきても子どもを手放さない
そうなったら、一体どうなるのか?
子どもは、成長しない。できない。
インナーチャイルドが成長しないよう
親役が”守護ムーブ”でコントロールする
それがAさんの潜在意識の中で起こっていたことでした。
副人格が副人格を制御していたわけです。
現実世界でも親が子どもにしてしまいがちなことが
心の深いところで起こっていました。
保護者はどうして
子どもをコントロールするのでしょうか?
「子どもが傷つくのを見たくない」
そういった不安と恐れからしてしまうことですが
「子どものため」から始まったことは
バランスを欠けば、ただの大人の都合でしかないのです。
子どもがいろんなことに興味を持たなければ
子どもは傷つくこともありませんし
そして、保護者も同じく傷つきません。
興味や楽しみから目を背けさせ
「見るな」「聞くな」と言い聞かせ
恐ろしいことがあったとしても
「そんなものはなかった」と
子どもを騙して、なかったことにしたりして。
確かに外の世界は
内部世界よりも恐ろしい場所かもしれません。
いつ、どこで
暴力や攻撃的な言葉に脅かされるのか
言葉巧みに騙されたり
いわれのないことで指さされたり
天災に見舞われたり
大事なものを失ったり
そういったことは、内部の調和を乱し
大きなストレスをかけます。
安心できる居場所がなくなれば
心は脆弱化していきます。
そして、心の世界と現実世界の分断が起こります。
心と外の世界が現実に繋がらない限り
心はずっと閉じたままで
その人に必要な成長ができなくなります。
だけど、心は叫びます。
自由を、成長を求める魂ならば
「手離したい」と。
がんじがらめの鎖を「断ち切りたい」と。
だから、それを本人に知らせるべく
「困りごと」と思わせるようなサインを送り続けます。
痛みだったり、嫌な出来事だったりで。
「困りごと」の多くは
成長を求める魂からの知らせ。
だから、どうかそのサインを無視しないでください。
なにかのせいにするより先に
「自分のせいではないのか?」と
どうか一回、自分を疑ってみてください。
誰でもない、自分ですから。
疑ってみて、自分に何も関係なかったら
通常の生活に戻ればいいだけです。
魂、ちゃんと癒そうよ。
癒した先に、成長があるんだよ。
一人じゃ難しいから、必ず誰かに相談して。
『保護者と子ども』のセッションを、次回投稿します。
数日後、です。