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  • 執筆者の写真カトウ

水難の日

更新日:2022年8月10日



「なんか水圧、低い気がする」



シャワートイレの使い心地が微妙に違った



「気のせい」と言われたらそうかも


それくらいの微妙な症状が先月から続いていた



とりあえず、漏水を疑う


水を使っていない状態で

水道のメーターが動いていたら漏水


しかしメーターは異常なし



そして数日前、劇的に水圧が落ちた



市役所に連絡しその後


市水道本管から家に繋がる管の漏水とわかって




今日は漏水工事の日



只今、断水中


トイレはお風呂の残り湯で流す



当初の説明では、ちゃちゃっと工事


しかし開けてみたらかなりの重症


そして大手術



誰も予想していなかった


水道管の亀裂は大きく


掘った穴にどんどん水が溜まり工事進まず



親方の指示でどんどん機材が増えていく


排水ポンプにバックホー、液体窒素



地面に人の身長ほどある深い穴を


作業員さんがスコップで堀る


そんなところから工事は始まった



じゃぶじゃぶに水の溜まった穴を掘り続けて


作業員さん、全身泥だらけ




漏水の現場では


自分の人生の通り道にはなかった世界が見えた



屈強な男たちのお仕事で


ただの力仕事だけでない



機転とチームワーク


まっすぐそれだけに向かう集中力



これはもう、レスキュー隊



漏水などよく知りもしない人間の不安など


あっさり吹っ飛ばしてくれる


パワーな神さまたち、カッコいい



リアルなドラマ


本当にありがとうございます




そしてこれを書いている今


「水道!開通しました!」と現場から



屈強な男たちの救いの手が


全てを完璧に、正常にしてくれた




原因は、昭和から使い続けた管の老朽化




日本のインフラ整備はすごい


それは、知っていたつもりだった



安全に水道水を飲める国は


世界中で10ヵ国にも満たない



水栓をひねればきっちり浄水された


洗える水、飲み水が出てくる



これは、当たり前じゃない



日本は比較的小さい国


だから水道のインフラ整備が進めやすかったらしい



未だ水道のない国もたくさんあるし


水道があっても飲用できない国が殆ど



このインフラを日本中に敷くため


どれだけのエネルギーを投じたことか


そして今もなお

維持管理でエネルギーは使われていて



水が飲めて、シャワーを使える


日々、そういった恵みを享受している



それを思えば、水道代は安すぎるのかも



税金、高。って、思っていたけど


実は微々たる納税だったかも



そして何より、大切な資源



パワースポットの水とか


それもいいんだけど、家の水も相当いい



ずっと思っていたそれは


間違いではなかったと確信した




そして改めて思った


わかっていたつもりは「つもり」でしかなかったと


当たり前のことは「当たり前ではなかった」と




そして、水難の相?



厄災が起こると


何かに結びつけたくなる自分がいる


「水難は良くないことが起こる兆し」



しかし、今回思ったのは


「んなわけあるか」



関連付け、囚われると怖いよね…


風水、ジンクス、ほどほどに




全て元通り


そして、これから淹れるお茶は


きっともっと美味しくなるに違いない




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