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執筆者の写真カトウ

マイルールのしっぽ


「どうやって自問自答してるんですか?」

と先日依頼者さんから聞かれ


どうやっているのかなんて

今まで客観的に考えたことがなくて


軽いものならいつでもどこでも


深めの自問自答の方法は

かつて書いたメモを元に

ここに整理してみようと思う


ひたすら紙に書き出すというやりかたと

認知の歪みにも種類がある

これは「べき思考」の例なので

当てはまらない人もいると思うけれど

参考まで



①落ち着いた環境を用意する

②そのとき起こったことを書く

③そのときの思いを書く

④マイルール(べき)が何かを考えて書く(地雷)

⑤「嫌だ・嫌い」と思っていることを書く

⑥「嫌」を感じてどんな気分なのかを書く

⑦「でもその反面…」と「嫌」と真逆の思いがあるなら書く

⑧「自分はどうしたいのか」を書く

⑨何らかの方法で自分を癒す


やり方の詳細は下のほうに書くね



私の場合

殆どは他者との絡みがきっかけになっている

書き出すと、まずそれがわかる


要するに”被害妄想”からそうなっている

まずそれを自覚する


被害妄想は怒りを誘発する

これは自分自身、長い間取り組んでいるテーマで


育成環境で出来上がった観念であり

致し方なしに無意識化されたもの


自分以外のアイデンティティなのに

あたかも自分のアイデンティティかのように

自分の中に構築されてしまったもの


これが自分の修正しがたいクセであり、地雷


私の場合「カチン」ときたときは

何かが地雷を踏んでいる


じゃあ、その地雷は何なの???

って、ここからが自分の中にある

自覚しにくい自分の考えかたのクセ探しのターン


”こだわり”

”他者に一線を越えることを許さない自分なりの流儀”

”犯してはならないと自分に課しているマイルール”


〇〇すべし とか

〇〇であるべき などの

歪んだものの見かた、そういうクセ

どんな考えかたが自分の中にあるのかを考える


この歪んだ見かたのプログラミングが

決まった条件下で本人の意思と関係なく起動する


地雷が踏まれれば

怒りや悲しみはぐるぐる渦巻き

コントロール不能に陥る

怒り、悲哀、そういう思念に苛まれる


私のルールって、何?(認知の歪み)

何が嫌なの?(無意識に怒りを覚える部分)

そのときどんな気分なの?(被害妄想)

それに相反する考えは何?(無意識とは逆の思考・矛盾点)

自分、何をしたいの?(これが一番大事)


その答えを、順番にどんどん紙に書き出していく

下記の《例》はかつての私の回答


【自問自答の仕方】

必要なもの/紙とペン


①落ち着いた環境を用意する

 まず、自分一人の時間と

 スペースの確保をする

 


②そのとき起こったことを書く

 「こういう言葉にカチンときた」

 「こういう態度に混乱した」など



③そのときの思いを書く

 「カチンときた」「モヤっとした」

 「不快」「腹が立った」「焦った」など



④マイルール(べき・こうあるべし)が何かを考えて書く

 《地雷の例》

  ・相手が望まないことを押し付けるべき

   ではない

  ・人格や行いを、ちゃんと知らないのに

   決めつけるべきではない

  ・他者を操ってはならない

  ・寝ていて人を起こすことなかれ



⑤「嫌だ・嫌い」と思っていることを書く

 《例》

  ・人に指図されることが嫌い

  ・マウントを取る支配体質の人が嫌い

  ・無責任な物言いが嫌い



⑥「嫌」を感じてどんな気分なのかを書く

 《被害妄想の例》

  ・「置き去りにされる・生死に関わる」

   と何故か思う

  ・「信用ならない」と不快だし不安だし

   怒りでいっぱいになる



⑦「でもその反面…」というような

 「嫌」と真逆の思いがあるなら書く

 《⑥と逆の考えがある例》

  ・誰もが私を置き去りにもしないし、

   自分も大事な人を置き去りにはしない

  ・誰も自分のことを殺さないし、

   自分も他者を殺さない

  ・信用する・しない以前の問題で、そも

   そもフォーカスする必要がないので

   ほっといていい

  ・というこの3点をよくわかっている



⑧「自分はどうしたいか」を書く

 《例》

  ・自分に課しているルールがきつすぎる

   ので緩めたい

  ・死に直結するような怖ろしいことは

   そうそう起こらないという考えを浸透

   させたい




「自分はどうしたいか」

ここまで辿り着いた頃

不思議と気持ちは落ち着いている


何故なら、この時点でもう

コントロール不能と思われていた


自分の無意識の

しっぽを掴んでいるから



そして、しっぽを掴んでニヤリ

そこで終わりにしないこと

仕上げを怠ってはならない


⑨自分を癒す

 苦しみを抱えながらも頑張ってきた自分を

 相当肩ひじ張って生きてきた過去の自分を

 それでも尚、生き抜いてきた自分を

 その行いを認めてあげよう


自分の知らない自分が

自分の知らないところで

実は相当頑張っていたんだよね、と


”自分の無意識のしっぽに触れる時間”

を持てたことを

どうかひっそり喜んでいただければ


それでいいのかなと思う



そしてこれは、あくまでもしっぽなので

掴んでも逃げることもあるし


ものによりしっぽ切りとか


見えないしっぽがまだあるのかもしれない



被害妄想の癒しは、案外長い道のり

だけど自覚することで

半分は達成できていると思っていい


一掃できなくても焦らずに


少しずつ、見つめていこいう

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