「土用の時期に草取りすると体調を崩す。
今は土用だから草取りしないほうがいい。」
何年か前の夏土用の頃に
漁師町出身の人から聞いたお話。
今は冬土用の真っ最中で
草取りはしない季節だけど
建築とか、冷たいものを食べたりとかには向かない。
内陸出身の私は土用を気にかける習慣がなかったので
その話は新鮮に聞こえたし、興味も湧いた。
それから暦を読み始め、今に至る。
読み方はだんだんと自己流で細分化されていき
今はそれを元に全体の気の流れを読んでいる。
商売にするほどではないけど
先がわかれば、あらかじめ準備ができるから
計画性をもたせたり、自己防衛にもつながる。
多分、今年のみんなに当てはまることは
「進まないからといって、うじうじとやらない」
「淡々と、意思をもって取り組むべし」
なんかそれって、なにげにキビしいよね。
「つまんねー!」
って言いたくなっても仕方ないというか(-_-;)
あとはその「進まない」をどう解釈していくのか。
昔、漁師には、独特の自然信仰があったらしい。
豊漁から富をもたらす海
その裏側を見れば、危険がいっぱいの不安な場所。
かつて漁師は、陸では土用なら土用なりに禁忌を守って暮らし
他にも、ジンクス的なものはたくさんあるらしく
そして、沖で水死体を見つけたときは
「ゑびす」と呼び
水死体を陸に連れ戻り、手厚く弔った。
普通の人は、水死体を見つけたらショックを受ける。
でも、漁師にとっては豊穣の神さま。
忌みがかったものを、自分に都合の良いエネルギーに変換した考えかた。
一見すると凶兆と思えるものを、柔軟な発想で自分の味方につけちゃうことで
「間もなく大漁♡」っていう自己暗示がかかる。
忌みがかったものを、穢れや悪と関連付けない気持ちがあったら
不安も減るし、進むエネルギーにもなる。
忌みのチカラは、逆手に取ったら案外心の景気を上げる。
「進まない」は、どう変換しちゃおうか?
今度お会いしたら、ぜひ聞かせてください(*^_^*)