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  • 執筆者の写真カトウ

忌みのチカラ

更新日:2021年2月1日


「土用の時期に草取りすると体調を崩す。

今は土用だから草取りしないほうがいい。」


何年か前の夏土用の頃に


漁師町出身の人から聞いたお話。



今は冬土用の真っ最中で


草取りはしない季節だけど


建築とか、冷たいものを食べたりとかには向かない。



内陸出身の私は土用を気にかける習慣がなかったので


その話は新鮮に聞こえたし、興味も湧いた。



それから暦を読み始め、今に至る。


読み方はだんだんと自己流で細分化されていき


今はそれを元に全体の気の流れを読んでいる。



商売にするほどではないけど


先がわかれば、あらかじめ準備ができるから


計画性をもたせたり、自己防衛にもつながる。




多分、今年のみんなに当てはまることは


「進まないからといって、うじうじとやらない」

「淡々と、意思をもって取り組むべし」



なんかそれって、なにげにキビしいよね。


「つまんねー!」


って言いたくなっても仕方ないというか(-_-;)



あとはその「進まない」をどう解釈していくのか。




昔、漁師には、独特の自然信仰があったらしい。



豊漁から富をもたらす海


その裏側を見れば、危険がいっぱいの不安な場所。


かつて漁師は、陸では土用なら土用なりに禁忌を守って暮らし


他にも、ジンクス的なものはたくさんあるらしく



そして、沖で水死体を見つけたときは


「ゑびす」と呼び


水死体を陸に連れ戻り、手厚く弔った。



普通の人は、水死体を見つけたらショックを受ける。


でも、漁師にとっては豊穣の神さま。


忌みがかったものを、自分に都合の良いエネルギーに変換した考えかた。



一見すると凶兆と思えるものを、柔軟な発想で自分の味方につけちゃうことで


「間もなく大漁♡」っていう自己暗示がかかる。



忌みがかったものを、穢れや悪と関連付けない気持ちがあったら


不安も減るし、進むエネルギーにもなる。


忌みのチカラは、逆手に取ったら案外心の景気を上げる。



「進まない」は、どう変換しちゃおうか?



今度お会いしたら、ぜひ聞かせてください(*^_^*)

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