理屈や感情でなく、重んじるのは事実
事実そのものは単純明快
難しいのは、真実をどう扱うか
ダニエル・クレイグ演じる名探偵
その言葉がクールすぎてもんどりうった
映画鑑賞から始まった2023年
事実は一つしかないけれど
真実は複数、解釈の数だけあるから、たくさんある
だから、扱いに困るんだ
少し離れたところから眺めて
深い引き出しにしまってあるデータと照合しながら
言葉は、ここぞというときに取っておく
そういう聡明さ、磨きたい
でも”磨く”って
元々その要素があれば磨けるのか
なければ、磨きようがないのか?
ないならないで、それでもいい
せめて、意識だけでもしていきたい
「聡明であれ」
そう、ふんわり思った年の始まり
昨年は
考えすぎも、考えなすぎもあった
失敗なんてないのに
たくさん「失敗した」と思った
「自分、面白くない」と
自意識は自分を判断した
「自責の念でしょうか」
クライアントさんにそう言いながら
「自分はよ?」と、悶々とした
複数の解釈を自分に叩きつけては心をざわつかせ
もう大丈夫と思っていたのに
何かのせいにしたい自分が顔を出した
自立するのって、大変なんだ
何のせいにもできない
自分を守れる自分はどこに行った?
元々、自問自答は趣味みたいなもの
でも、去年の葛藤は一味違った
見るも無残な痛々しい自分
その真実の扱いに困った年だったと思う
そして、年を越し
これまでにない静かなお正月を過ごした
お餅を食べ、普段見ないテレビを見て
笑って過ごしていたら
忘れていた感覚
なんか、楽
そして感じた内側の言葉
(・∀・)ニヤニヤ
不安に包まれてみて
どうだった???
この、ヘラっとした言葉の主は
私の中のもう一人の私
概念的にはハイアーセルフ
え?? は???
楽しくないに決まってるじゃん!!!
なんか、遊ばれてたか、私…?
不安ゆえ、神経質の森に足を踏み入れ
迷子になって心をざわつかせ
見つけたネガティブ沼にどっぷり
久々だった
あぁ、しんどかった
でも、おかげで
この渦に巻き込まれてしまう引き金
自分のお決まりのパターンを見つけた
今、不思議と心は、しーんと静まっている
静かすぎて、逆に怖い
自分じゃない自分になる必要もない
自分のまんま、少しだけ大きくなりたい
これだけは、ずっと変わらず思っていて
諦めだけは、昔から悪いんだ
しぶといというか
数か月後、数年後に、少し大きくなった自分を
聡明な目で眺めたい
あの探偵のように、判断せずに
事実を重んじることを忘れ複雑にするな
それそのものは単純明快
心の中で
ダニエル・クレイグが笑みを浮かべる
あの言葉にピンときたのも、なにかのご縁
今年もよろしくお願いしますm(__)m