理論化できないことは
物語られなければならない
*ウンベルト・エーコ
『薔薇の名前』より引用
若い頃、読んだ小説の一節
誰しも、自分のことほどわからない
どうして自分がこうなのかと
さくっと理論化できたらいいのに
モヤモヤして、悶々と考える
そうしてわかることもあるし
時の氏神さまが解決することもあるし
でも、わからないなら
物語ってみたらいいんじゃない
自分に起こったことは
今はもう、ここにはない
心の中には存在しているけど
目に見えない、今は実在しない
どうしてそういうことになったかなんて
そして、どうして自分がこうなのか、なんて
いくら理屈を言っても、言い訳しても
核心に迫るのは難しい
でも、その物語りを共有する人がいたら
改めて、目に見えない存在を確認できる
同じ気持ちになってくれる人がいたら
そのときの自分と同じ気持ちで
共感してくれる人がいたら
そして、物語りを共有できる人は
多分、あなたが思っている人とは違う人
誰だろうね
意識体の中は、とんでもない迷宮
だけど、導き出される答えは案外シンプル
自分しか知らない物語りは
潜在意識の深いところに埋もれている
無意識は知っているけど
普段の意識が知らない物語り
いっぱい、いっぱい、物語ってください
ナビは私にお任せあれ(^^)