違和感のむこう側
- カトウ

- 2025年12月1日
- 読了時間: 3分

最近、「新社会人や新入生におすすめ」として話題になり始めた“違和感ノート”
違和感を感じた瞬間を書き留めておき、後から自分の成長ぶりや変化を確かめられる、というもので
生きづらさを感じている人ほど、実はとても向いている。
たとえば──
「気にしすぎる自分」
「なんで?どうして?が止まらない自分」
「“普通こうでしょ”と決めつけてしまう自分」
「世間や文化をよく知らない自分」
「直感が鋭い自分」
こういう“自分のクセ”や”能力”が、違和感を通して見えてくる。
違和感には、2つのパターンがある。
① 知らないがゆえの違和感
「飲み会が自腹なのは、どうして?」
「朝礼で上司のお言葉を聞くルールって、何?」
「報告書や始末書って、こんなに書く必要ある?」
社会に出ると、その組織ならではの“理不尽文化”に出会うから、最初は引っかかりを覚える。
でも、何が必要で何が不要なのか、自分の中で仕分けができるようになると、その違和感は薄れていく。
数ヶ月後にノートを見返せば、きっとこう思える。
「なんでこんなこと気にしてたんだろう?」
これはメンタルを削らないレベルの“軽い違和感”の場合。
世間を知るほど笑い飛ばせることが増えて、器も大きくなっていく。
② 本能が知らせる違和感
「今日はいつもと違う道で帰ろう」と、ふと思った。
するとその時間、いつもの道で事故が起きていた。
──そんな直感的な違和感。
あとでノートを見返すと
「あのときのカンは確かだった」と自分の感度の良さに気づける。
直感が働いたという記録は”ちゃんと自分に集中して生きている証拠”にもなる。
結局、違和感とは ”自分を知るサイン”
どちらのパターンであっても、違和感を雑に扱ったらもったいない。
そこには成長の気配や価値観の変化、自分の道を選ぶ感覚が必ず潜んでいるから。
【違和感ノートの書き方】
お気に入りのノートに、こう書くだけ。
○月○日
今日、どこで・どんなふうに・何に違和感を覚えたか。
そして数ヶ月後、その違和感がどう変化したかを書き足す。
たったこれだけで、自分の軌跡の見える化ができる。
ちなみに、私の最近の違和感はこんな感じだった。
①
3ヶ月前…歳を重ね、急に威張らなくなった父を見て違和感。
→今… 「いい意味で諦めの境地にいるんだな」と感慨深い。
俯瞰で見ると、出来事がどうでもよくなった。
②
2ヶ月前…「あなただけに」と迫るセールスに違和感。
→今… 「やっぱり断ってよかった」と心底納得。
違和感があったからこそ「少し考えます」と言えた。
①の違和感は、自分を軽やかにする。
②の違和感は、自分の判断に自信をつけてくれる。
どちらもちゃんと、“自分とつながる力”に違いない。
違和感は、惑わせるために生まれるのではなく、本来の道へ戻すために現れる。
どうかその小さなサインを、丁寧に拾ってあげてほしい。
その小さなざわめきが、一人ひとりの未来を静かに整えてゆきますように。


