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カトウ

【傷の誇り・その1】傷だらけの私


※この物語は、サブパーソナリティ、前世退行複合セッションを元にしたフィクションです。

男運がなく、男性から大切に扱われたことがない。

本命ではなく、遊び相手にされることばかり。

婚活パーティー、結婚相談所、いろいろチャレンジしたけれど上手くいかない。

「女性としての価値がない」

そんなふうに、自分をゴミクズみたいに思っている自分がいる。

「無駄」という諦め、でも本当は、自分を愛してくれる人に出会いたい。

市松模様の派手な廊下を歩いて行くと、奥に真っ赤なドアがあった。

ドアを開けると安っぽい部屋、そこに傷だらけの若い女性がいた。

女性は、手足を鎖で縛り付けられている。

傷だらけの女性はこう言った。

単純に、男の人に殴られるのが好き。

殴られてるときの自分は、サイコーに可愛がられている気がするの。

殴られると、痛い。

でも、「痛い」を上回るものがあるの。

殴られてるときに、男の人の目には自分しか写ってないでしょう?

男の人に100%注目されてる、その感覚あってがやめられない。

注目されることが好き。

注目されることが私にとって重要なことなの。

私と本人の趣味がちょっと違うのは知っているけどね。

でも、私なんかを大切にしてくれる人、いるのかな。

私は男の人に殴られる仕事をしていて、体中傷だらけ。

顔には青アザ、体中に切り傷、消えない傷跡がたくさん残ってる。

醜いの。

だから、まともな男の人は、私に見向きもしないんじゃないかな。

もし普通に自分を愛してくれる人がいたとしたら

「傷つけられたい」なんて思わない。

傷つけられるような、ヘンなこともしない。

結婚相談所、婚活パーティー、出合い系、ネット、居酒屋

そういうところには、絶対に良い出会いはない。

夜とか、暗い中とか、顔の見えない中で活動をしている人たち、みんなヤバいからね。

昼間の、明るい時間帯のイベントがいい。

明るい目的を持って活動している人たちの集まるところに行って。

そういうところに積極的に行くことがないでしょう?

明るいところで活動している人たちは、自分とは無縁だと思っているでしょう?

「まともな人と自分とは無縁」

そう思ったことは、過去にいっぱいある。

この出来事に関連した前世にナビゲートするから、ついてきて。

前世退行「傷の誇り・その2」に続く

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