top of page
カトウ

鯰の言い分「悪いけどこっちは真面目に危機管理している」


※この物語はサブパーソナリティセッションを元にしたフィクションです。

夫婦喧嘩した。

旦那に対してどんどん口が悪くなっている自分がいる。

この前、口をついて出た言葉は「死ねばいい」

それを言った自分に驚いた。

キツい言葉、言いたくて言ってるんじゃない。

脳裏に浮かんだのは、鯰だった。

暗い水底でじっと動かず、横目でこちらを見ている。

気持ち悪い。目がそらせない。

すると鯰はニヤリと笑みを浮かべた。

鯰はこう言った。

釣り上げられる。

いつもは誰にも見つからないよう、深い深い底で静かにしている。

一人でいるのは苦じゃないけど、目の前に何かが現れると、嬉しくて飛びついてしまう。

それは、釣り人(他人)の仕掛けたエサ、罠。

釣ってるヤツは遊びで釣りをやってて、自分を見ると笑う。

でもこっちは笑えない。

「気持ち悪い魚」「ヘンな顔」って、面白がる。

好きでこんな姿してるんじゃないし、これが自分の姿。

お前たちにどうこう言われる筋合いはない。

なぜ笑う?

笑うために釣るのか?

気持ち悪いと思うものを、なんでわざわざ見つけにくる?

あざ笑うための道具に自分を使わないでほしい。

吊るしあげて面白がるとか、何なんだ?

集団心理の餌食になるのは、もうたくさんだ。

笑われるのがイヤだから、迂闊にエサに飛びつかないよう、いつも細心の注意を払っている。

だけどね、仲間(旦那)は自分以上に迂闊。

何度でもエサに飛びついて、また釣り上げられる。

それで、毎回苦しんでるのにね。

「調子に乗らないよう注意しろ」って、いつも言ってるのに。

もう見てらんない。

バカすぎるよね。

学習能力ないの。

だから最近は「もう勝手にすればいい」って思ってる。

でもね、自分の身だけ守ればいいって思ってるわけじゃない。

仲間が釣られて笑われてると思えば、こっちだって心が傷む。

だから、言葉がキツくなる。

本当はね、キツくないの。

元々はおっとりした性格で、うっかりも多い。

激流の中ビュンビュン泳ぐ魚たちとは、性質が全然違う。

群れてる魚たち(他人)も、自分のことを見て「何だコイツ」って顔すること、ある。

「何だコイツ」じゃねーよ!

同じ川に住む魚だよ?

魚類、同類だよ?

お前たちみたく群れないし、せわしく動いてないだけだっつーの!

釣り人も、群れる魚たちも、オレのことを受け入れてない。

おまけに、仲間もさっぱり話を聞かないし。

せめて、あんただけでもオレのことを受け入れてほしい。

だって、オレはあんただから。

オレのこと、よく見てみて?

他の魚より体が大きいし、よく見たら顔だってチャーミングに見えない?

気付いてくれたから、ボディの色もぬめった黒からグレーに変えてみた。

ジンベイザメっぽくなって、見やすくなったでしょ?

それにね、他の魚にできないことができんの。

地震とか天災とかを予知できる、そういう能力がある。

いろいろ予知できるから、危機感もって自分も仲間も避難させることができる。

性格がキツくなるのは、釣り人や他の魚たちのあざ笑いがキライだし

警告を無視する仲間の舐めきった態度に腹が立つから。

悪いけど、こっちは真面目に危機管理してんだよ!

いろいろ予知できる特性から、いつも「何か起こるんじゃないか」って思っちゃう。

それでついつい深刻になりがちだけど、もっと楽にしていい。

元々、おっとりした性格なんだから。

耳を貸さない仲間は、これから釣られて釣られて危機感身につけていけばいい。

そして、仲間が笑われても、心を傷める必要もない。

そっちはそっちの学び。

「バカだなーーーー」って、笑い飛ばしてやれ(≧▽≦)

じゃぁな。

釣り上げる=吊し上げ

そうなることを怖れ、危機管理の鬼と化していた自分。

そして、元来のおっとりした性格を忘れていた。

そうだった、若いころの自分は「おっとり」が売りだったじゃないの。

自分の個性を認めず生きていたら、そりゃ苦しくなるよね。

危機管理はほどほどに。

楽に、笑い飛ばせる自分でありたい、そう思った。

************************

夫婦ですれ違いが多いアナタ。

高額の保険金かけて「だんなデスノート」に書き込む前に、まだすることが残ってますよ!

「死ね」っていう矢を放ったら、その矢は自分に跳ね返ってくるんだから…

本来の自分を取り戻したら、きっともっと明るい道が見えてくるって、思います。

デスノート書き込み前に、是非ご相談ください。

それでもダメ…?なときは…?

もう書き込み行為は、とめません。

思いっきりやってみて下さい^^;

bottom of page